8月 <主題> ゆったりと

月目標

 ・ 私たちの平和な日々を感謝し、神様の望まれる平和の大切さを共に考え、祈る。

 ・家族や保育者とゆったりと夏の生活を送る。

 ・いろいろな人と出会ってたのしい経験をする。

 

京都にも特別警戒が発令され、広域災害として指定された7月。あの東日本の津波を彷彿とさせる3日間降り続いた雨の濁流。3日間降り続くということの恐ろしさから、何を連想したかと言いますと「ノアの箱舟」のお話でした。子ども達にその話をしながら、この京都では台風で風雨が増すことはあっても、降り続き、特別の警戒警報にまでにはなかなか至らないものだったのですが、今回の3日間がお話の中の40日間として考えると、ただただ恐ろしく想像を絶するものだということに至りました。箱舟だけが水の上に浮いているその光景。絵にしやすい光景ですが、それを思った時の悲しみや恐怖、そして、「神様も凄いことをされるんだ」と考えたら、まさに神様に立ち向かう手立てなし!ということになるのでしょうか。砂の上の家、岩の上の家の神様のお話もあります。土台がしっかりした硬いものの上に建てることの大切さです。家だけの話ではなく、人間も根っこがしっかりしていなければ、ぐらつきますね。足元がしっかりしていなければ立っていられませんね。足元と共に体幹が強くなるようにも鍛えねばなりません。そして、39度を超えた酷暑の京都。息もできないほどの暑さですね。

 さあ、明日から迎える夏休み。皆様の計画はいかがですか? お楽しみもあるでしょう。

でも今夏ほどの暑さが続くのも珍しいのではないでしょうか。外に出て遊べるような気温でもなく、家にいてもクーラー漬けになりかねない毎日。と言って、避暑にお出かけをとばかしも言っておれません。とにかく、大人も子どもも休息の時間、栄養管理、体温調節と、睡眠の時間の確保が必要です。そして、冷たいものの暴飲暴食は避けましょうね。

 月目標にある「平和」、まさしくそれは終戦を意味しての祈りに通じることなのですが、この日本での私たちの生活は、今、多くの自然災害の被害に遭われている方々に想いを馳せねばならないこと自体、「平和」な心を持てるわけではありませんね。自然災害、人的被害を含めて温暖化への歯止め、造成による地盤の緩み、不正な建築、様々な不正・・人間社会のいや〜な営みを打ち消して、子ども達には真っ当な社会の中で生きてもらえるように、この幼児の時代から、しっかり親子で心を通わせて欲しいと思います。私たちの周りの大人の存在、その心が正しく問われ続けますね。周りへの配慮とともに「ゆったり」の意味を考え、心穏やかに、豊かに過ごせる休みであって欲しいと願います。計画の中に日々の生活習慣はお忘れなく!

7月 主題 < 交わる >

月目標:

 ・ 生活の中で賛美したり、祈ったりする気持ちが生まれ、その気持ちを表す。

 ・ 好きな遊びを深めながら、生き物や、ともだちとの交わりが楽しくなる。

 ・ 自分の思いや意見を伝えようとする。 

 

 早いもので、週明けにはもう7月を迎えます。京都では夏の風物詩「その代表的な祇園まつり(疫病流行から無病息災を祈願する)がありますね。山鉾巡行を中心に約1ヶ月続くという長いお祭りで、5月の葵祭・7月の祇園祭り・11月の時代祭ですが、いずれもその季節を代表するものですね。」立春立夏・立秋・立冬から更に分割され、さらに24節気に分けられ、下記のようになるのです。これを読むだけで、その季節が想像できるのは、日本の自然環境がその節気に追随できる環境であるということなのでしょうね。それぞれの国が地球上に位置する場により、自然を表現するそれぞれの表し方があるのでしょうが、こんなに細かくお日様と関係して出来ているなんて驚きだとは思いませんか。農耕生活に起因していること、生きて行く生活そのものです。

立春雨水啓蟄春分清明穀雨立夏小満芒種夏至小暑大暑立秋処暑・ 白露秋分寒露霜降立冬小雪大雪冬至小寒大寒> このことを思うだけで、神様がお造りになった “光”に始まる天地創造へと繋がれていくのです。私たちが常に季節を感じ、自然を愛し、それを日々の幼児教育に取り入れていくことの意義は本当に大きいと思います。そこに、神様への祈りが生まれ、感謝が生まれ、誰かを思い、授受を行う行為ともなる。そこには必ず誰かが居るということですね。そして、会話が生まれ、より相手を理解しようとすると、物事が深まっていき、切磋琢磨して向上心を生む。するととても楽しくなりますね。きっと。

 これは、子ども達が毎日幼稚園で遊びを通して学んでいる姿ではないでしょうか。子ども達への幼児教育として登園が行っている自由遊びと設定保育、更には合同保育という交わりを持つ中で学ぶ姿や内容は、共に学び合う姿であり、育ち合う姿でもあるのです。

 さあ、皆様のご家庭での夏休みの計画はいかがですか? この1学期に学んだ数々のことを、この夏には大自然と交わってさらなる経験や体験を通して身も心も成長して欲しいと考えています。緑組にとっては、宿題のない自由な夏休みです。その日々をどうぞ大切にして下さいね。

6月 <月主題>感じる

月目標:

 ・神さまがつくられた自然の中で過ごす事を喜ぶ。

 ・砂・泥・水で遊び、心地よさを感じる。

 ・自分でやろうとすることが増え、楽しさを感じると共に、うまくいかなくても

  大丈夫と感じる。 

 

 ♫ かみさまがつくられたこの地球、太陽も月も私たちも・・・。と歌う聖歌。まさしく神様の不思議な手によって作られた大自然であり、動物であり、魚であり、鳥であり・・なのですね。初めて土から神様の姿を真似て造られた人間。その鼻に「いのちの息」を吹き込まれて、動き出したアダムさん。子供たちが成長し、そのうち古代人のことを学習して、この神様の業をどのように結びつけていくのか、子供たちの頭の中でどのようにそれが成り立っていくのか、と考えた時、動物やその他命あるものがどのようにしていのちを繋げていくのか、進化していくのか、その営みはやはり人間の考え及ばないところですね。様々な角度から研究が進み、誕生をはじめ、解き明かされてつつあり、様々な物質の発見もありますが、ならばその物質はいかにして?と、やはり神様の業なのです。と考えたいと思うのです。本当に魔法使いなのです。

 神様の作られたものに人間が手を加え、砂に、泥に、そこに天の恵みの雨がもたらす水が、子供たちの遊びを広く、深く、楽しくし、各々の感性を磨いていけるようになるのです。自由に遊ぶ砂場を一つとってみても、子供たちは年齢に応じて、道具の使い方を学び、人との関わりを培かい、考えて、工夫して思考力を伸ばし、友達や先生とのコミュニケーションを図りつつ、感性や表現力にもつなげる。その中で、譲り譲られの程よい人間関係が生まれる。時には譲らず、譲れずを繰り返しながら、自分で判断のできる体験をしていく。また太陽や風を受けて感性を磨きつつ体を動かすと、更には体力向上にも繋がる。そして、お片付けをすることで分別作業も出来るようになる。子ども達の大切な「遊び」を捉えると、こんなに色々な益がもたらされるのです。だから早く幼稚園に来て下さ〜い。更に、ここで大切なことは、合同保育や設定保育を通して、ルールを学ぶということ、毎日の集団生活で自分がやらねばならないことを学ぶということです。集中すること、傾聴すること、自分自身で出来ることはやってみる、やれなくても良いし、出来そうな時、やってみたい時には助けを求める、そんなこんなの大切なことがいっぱいの幼児期なのです。私たちのこの園で何を学ばせてあげ、何を学んで欲しいのか、常に模索しつつ子ども達と寄り添い、保護者の方々にご理解ご協力を得ながら、子ども達が何よりも「今日も幼稚園に行きたい」と感じてもらえるアンテナを張りたいと思います。 

5月  <月主題> 動く

月目標:

 ・聖書のお話にふれ、イエス様に親しみを覚える。

 ・自分の好きな遊びや場所が見つかる。

 ・花や虫などを身近に感じ、心動かしたり、かかわろうとする。

 ・自分の気持ちを身近な人に気づいてもらって過ごす。 

 

新緑の美しい頃となりました。初春の植物の芽吹きに始まり、今、お日様に照らされる輝きのある葉っぱ、薫風に揺れるなだらかな動き、雨によるさらなる成長と広がる躍動感。そのどれもが神様からの「命の息」のおかげです。新入、入園より1ヶ月が経とうとしています。ボツボツ園生活に慣れ、スムーズに日々が過ごせるようになってくるこの頃のゴールデンウィークは、心がホッと落ち着く時が与えられると同時に、せっかく少し慣れてきたのに、またもどらないかな?と思ってしまう私たちにとっては微妙な時期になります。でも、今年の花組さんの多くはこの場に慣れているのか、当園のみではなく他園との情報交換の中でも、とにかく3歳児が落ち着いているという年回りのようです。それぞれの子ども達の生活環境が異なるのに、年回り?で捉える時、私たちは1年間のカリキュラムの中でその様子を受けて、しっかり日々の教育・保育をなし得ていかねばと考えています。

 さて、神様の業を感じながらの日々が始まっています。そのことの場を一つ捉えてみても、子ども達はしっかり心を体を動かしているのですね。桜の後の実、緑から赤に変化していること、拾ってチェリーケーキを作るとか。ミミズ、晴天の中で干からびたのを見つけていのちの息がなくなっていることに気づき、かわいそうと思いつつ土の中へ。お散歩を通して、京都以外から来られている方々と触れ、日本を世界を感じて質問に答えたり、また神様の天地創造で水と土に分けられた水中の生き物にも触れ、いのちをつなぐ餌を上げて、自分がしてあげたいことをする喜びを感じたり、お母さんが作ってくださるお料理にも気持ちを広げたりと子ども達が織りなす行動を一つ一つ通して、その心が伝わってきます。また大人がそのことをどのように受けるのか、またどのような投げかけをするのかにより、子ども達の心や体が動いてきます。今般、小学校で「道徳」が教科に導入されました。とても難しいですね。小学校では既に様々な個々の価値観が固定しているでしょう。先生の評価は文言でとあります。確固とした答えのない中での取り組みを慮ります。が、この幼児期に見えないものを信じるところから人への信頼・感謝が生まれ、その心が全ての道徳に繋がるのではないかと考えます。初めての集団の経験を通して、自分で感あげられる、判断できる価値観を培ってあげられればと思います。

4月 <月主題 > 包まれて

月目標: ① 神様の愛に包まれていることを感じながら過ごす。。

     ② 新入児も進級児も不安や張り切りを受け入れられて、新しい生活

      を始める。

     ③ 保育者と保護者の信頼の中で安心して育つ。

 

ご入園・ご進級おめでとうございます。今年の桜ほど長く、愛でることができた年も珍しいのではないかと思います。いま、大木も、小さな木もみんな みんな新しい命の芽吹きでピカピカの葉っぱを育んでいます。「いのち」の大切さとそれへの感謝が何よりも基本であると考えます。

 私たちも、今同じスタートの時を持っています。新しいお友達、保護者の方々を迎え2018年度が始まりました。進級した子ども達は後輩たちをどのように迎えようかと心待ちにしていました。そして、今年度のお終いまでの私たちが目指す子ども達の姿を «イエスさまと共に生きる≫〜愛のまじわりの中で〜 と定めました。この大きな目標の中で、各クラスが連携を持ちながら、それぞれの学期の目標(月・週・日々)で、子ども達にどのように沿っていくのかを計画し、また日々の子ども達の姿を臨機応変に捉えて、その計画を微調整しながら前に進めていきたいと考えております。 

 既にご理解頂いていると思いますが、当園はキリスト教の教えを基本とし、ご家庭との連携を大切にしながら一人一人に心を 手を添えたいと考えています。幼稚園型認定こども園になっても、この考えを揺るがすことなく、今年度の目標を心しながら、また保護者の皆様のご協力をえながら、過ごせますようよろしくお願い申し上げます。

 この4月はまず、お祈りを通して神様の存在を意識していきます。それを教職員が感じることと、保護者の方にご理解いただくことから子ども達と共有していけることと思います。また、この4月は入園・進級の時を通して、不安を感じながらも、特に緑組の子ども達は、自分の存在をどのように表出させようかと考えているに違いありません。自分が入園した時のことを思い出しながら、張り切って小さいお友達に関わることで、まずはその意識の芽生えを持ちます。自分の思いと受け入れの困難さでちょっと後ずさりするかもしれませんが、そんな時の助けが教員の役目でもあります。子ども達の中には、まだどのように接して良いのか把握できない場合があるからです。そんな時愛を持って受け入れることがどのようにすれば良いのか、自分と違う、また小さいお友達を受け入れるための心得を把握していくことにもなります。この園での大切な縦の関係の紡ぎの始めです。そしていつも保護者の方々との信頼関係があることが何よりも大切と考えています。ことあるごとに、またHPでもいろいろお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

3月 < 希望 >

月主題:希望             

月目標: ① これからもイエス様と共に歩みたいと願う。

     ② 友達と信頼し合い、楽しさを共感し喜ぶ。

     ③ お互いの成長を喜び、新しい生活に期待をもつ。

 

毎日、天気予報を聞きながら、寒さチェックをしておられるのではないでしょうか。暖かいと思っていても一日の中での気温の変化には油断大敵です。3学期、いえ今年度もあと残すところ2週間ほどしかありません。お休みなく元気に過ごして、楽しい毎日を惜しみなく過ごして欲しいと思います。

 さて、「春のつどい」が無事終了し、子どもたちのこの1年間の、あるいはここに入園していただいてからの大きな歩みを観ていただけたでしょうか。一つ一つの行事を通して毎回感じ、思うことは、「子どもたちの持つ力の素晴らしさ」です。この時に至るまで(特に緑組にとって)の紆余曲折ある子どもたちの心の動き、成長を察知しつつ、ご家庭でも押したり、引いたりしながらここまで来てくださったのだと思います。子ども達なりにこの年齢で、楽しみのみではなく、悩み、心打たれ、お友達とのいざこざも含めて、泣き、笑いの経験を沢山してきたことでしょう。大切な経験です。人と関わることの大切さをこの時期にしっかりと学び、自分と違う人がいることをこの幼児期にしっかり捉えられる経験こそ、人生の基礎になる重要なことの一つだと考えています。お友達との関わりの中で、考えること。それは、表に出る人ばかりではなく、それぞれが頂いている神様からの賜物が何であるのかを自覚し、この集団の中で生かされなければなりません。表と裏。それはいつも両面があって双方が生かされているからだと思います。何かを表現しようとすれば、それについて必ずや守り導いて下さっている人がいることを忘れてはなりません。子ども達には、なかなか分かり辛いことかもしれません。大人はそれに気づいて感謝しなければなりません。自分一人が頑張るからできる、しかしそれが当たり前となって自分が第一と思ってしまってはならないのです。お互い信頼をしながら、相手を生かし、ともに喜び楽しむこと。そんなことがこの幼児期から少しずつ養われていって欲しいと思っています。共に行うこと。それは、これからの将来に向けて、しっかり協調性を育み、どちらが先に出る、出ないことも含めて、相手に感謝することを心に刻んで欲しいと思います。緑組は、7校に分かれての進学です。どこに行っても、どこに居ても神様とお話ししてみたいなあと思える心を忘れずに過ごすなら、そしてどこででもお祈りができるから、神様とのお話を楽しみ、お導きに感謝できるでしょう。胸を張って小学校へ入学して下さい。「みんながいて私(僕)もいる」。一つの物・事を360度から見てみようと思い、そこで何かを感じ、自分の居る事を感謝し、これからも続く道に神様のお守りをお願いいたしましょう。一人一人の希望が大きく膨らむように。大きくなることを自覚して!  ご卒園、ご進級おめでとうございます。一年間のご理解ご協力に深く感謝申し上げます。

2月 <月主題> 育ちあう

月目標:

① 神様に愛されている者同士として、互いに認め合う。

 ② 自分や友だちの得意なことや好きなこと、苦手なことがわかり、受け入れる。

 ③ 提案したり譲り合ったりしながら共に生活する。

 

 1月の厳しい寒波も一段落でしょうか。長期予報では2月もなかなか寒さの厳しい日が続くとのこと。自然の様々な変化は、人間にとって幸でも不幸でもあります。節分を迎える時は、何しろ不思議と寒さが厳しくなるのですね。また南岸低気圧がやってくるとのこと。皆さまお気をつけください。インフルエンザ等の罹患からも身を守り、できるだけ休まず登園してくださいね。

 さて、今年度も10ヶ月が過ぎました。ご家庭からのご協力を得ながら、子どもたちの日々を見つめてまいりました。一人一人の成長は保護者の方々の想いと合致しているかな? 私たちの幼稚園には、見えないところからの守りを得て、それぞれの命の誕生と共に、成長という素晴らしい心身共の弛まぬ見守り、支えがあるのです。そして、本人の努力も見て取れます。子どもの成長を考えた時、どこまで遡って確認しようと思うのでしょうか。赤ちゃんまで戻ればもちろん誰もが成長したと確信できますね。幼稚園の入園時? 昨年からの一年? 一週間前? あるいは一つのことを見つめた時に、「できるようになった!」と目に見える事柄にその確信をえるのでしょうか。幼稚園という集団でお子さん方をお預かりさせていただいていること、それは、目に見える時も、見えない心の中の成長も大切で重要なことですね。この時期、それぞれのクラスでは、お友達の存在の大切さを知り、そのお友達が何を欲しているのかもわかり、言葉で、態度でそのお友達を受け入れようとするのです。それは、神様からいただいた命に始まり、一人一人をそれぞれに成長しようとする力を後押しし、子ども達自身も様々な経験や見よう見まねで先輩から学び、自身、切磋琢磨して自分磨きをするからなのですね。そんな風に思い、気づいた時、子ども達は確かに守られている、平和で、幸せなんだなあとしみじみ思うのです。神様は自分だけのものではありません。世界中の老若男女を見守り、小さき者から大人にも目を向けて下さっているのです。しかし、私たちが過ごしている毎日の平和、感謝、希望等々がなかなか行き届かないところがこんなにあるなんて、本当に悲しいし私たちの幸せを心より感謝したいものです。あと、31日(33日)で離れゆく子どもたちが、将来を見据えて、自分には何ができるのかな、何をしようかな、神様から頂いた大切なご自分の力を生かして、世界平和、感謝を心に留められる働きを担ってくれることを望みます。様々な分野で自分を生かせて下さいね。その歩く道で普通に意見を交わし、受け入れられる状態であってほしいと願います。毎日の育ちに感謝しながら。