6月:『関心』

【月目標】

 *神様の作られた自然の不思議に目を向ける。

 *いろいろなものを使って遊び、興味や関心が広がる。

 *友だちや保育の源堂、遊びに心を動かす。

 *トラブルを通して、友だちの思いを知る。

 *保育者の援助を受けながら、共に考えてみる。

 

 真夏日の続いた5月から、本当に夏日に向かう6月の梅雨の時期を迎えようとしています。子ども達は、それぞれの天候に合わせて、園内外での遊びを活発に繰り広げています1学期が一番たくさん、ゆったりと思いっきり遊べるように思います。それは、年度始めの学期として新たなお友達関係を構築していくためにとても重要なことです。それぞれの成長の中で、相手への理解(遊びを通しての言語でのやりとり、心での感じ方、自分の処し方etc.)を余儀なくしていかねばならないことに他ならないからです。その関係性の中には、神様が創造されたすべての生き物、お友達が作った大切な作品、自分が関心を寄せて持参した諸々の物、他のお友達の所作を見て自分も挑戦してみたいなあと思うこと、いっぱい いっぱい子ども達の毎日の生活の中には、ただならぬことが満載です。大人は通り過ぎて来た道を振り返れたとしても、その時の気持ちを理解しても、自身がその時の気持ちにまではなかなか下げることは出来ませんね。だって、人生の多くの経験を経てこられたから、どうしても上から目線になってしまうのですね。ですが、どうぞ、子ども達の「発見」にお付き合い下さい。今、お子さんが示している「関心」に同意し同調する、その表現・心の表出はいまでしかないのです。そして、この幼稚園で送り迎えをしていただいているからこそ、お子さんが見つけ、感じ、探求し、納得し、前に進めるようになるのです。

 この道々の親子の対話が、子どもの将来にとっていかに意味深い藻委ものであるかという調査結果が出ていると言われています。女の子であれ男の子であれ、性差は無関係で様々なことに興味関心を示します。成長と共にその矛先が異なっていたとしても、当園の設定保育の中では、季節や子ども達の今を捉えながら、「ここ」「このこと」と感じ、大切と思えることにその日出会えば予定していた保育内容を変更させることもあります。またそのような臨機応変さをも培っていかなければ保育は成り立ちません。「生活」を基礎に「学習」をしている幼稚園という場では、先生の力量が大いに問われると思っています。子ども達の持つ引き出しが、何段になるのか、大きいのか小さいのか、これから計り知れなくなるその器がより充実した物になるように、私たちがお手伝いできれば嬉しい限りです。さあ、新たな経験が二つ、今年度もこの6月に始まりますよ。

5月:『気づき』

【月目標】

 *神様に愛され、守られていることを知る。

 *興味のあることを見つけて、自分から関わろうとする。

 *友だちとのふれあいや関わりがうまれる。

 *自分の気持ちや気づいたことを身近な人に伝えようとする。

 

 無事、2016年の1ヶ月が終わりました。昨年度の緑組さんが植えてくれたチューリップ・アネモネ・パンジーなど様々なお花が、新しい年度を迎えてくれました。新しい担任の先生との出会い、それぞれが大きくなったお友達同士。新しく聖マリア幼稚園の兄弟姉妹として招き入れられた小さなお友達。そんな嬉しい、ちょっとドキドキの毎日から、季節は移り、今爽やかな、時には夏を思わせる暑い日のある中、子ども達の五感が駆使されはじめる時を迎えています。そうなんです。子ども達の様々な気づき、それはまさしく命との出会いではないでしょうか。子ども達の前にじっとある「砂」だって、鼓動こそ聞こえませんが、それにまみえる小さな手には大きな鼓動を呼び覚まします。この小さな園庭にだって、子ども達にとって大切な大切な命のやりとりが繰り広げられているのです。毎日神様に守られ、小さな虫やお花にさえ命を下さった神様にありがとうをしながら、お友達同士の触れ合いがそこに生まれているのです。子ども達が楽しむこと、興味を持つこと、そして自分から関わりたいなあと思う時、まず、目の前にあるものに「気づく」ことが大切です。それぞれの興味の方向や度合いは異なります。葉っぱやお花が好き、いえいえ大きい樹が大好き、草の葉に隠れる虫探しが好き、草花の命をいただきおままごとに使わせてもらうことが好き、それよりも乗り物に乗ってうまく人や物の間をすり抜けながら廻るのが好き、青い大空に向かって思いっきり揺らしてみるブランコが好き、グルグル回る螺旋滑り台が好き、やっぱりお部屋での遊びが好き etc.と思い思いの遊びを見つけ、今まで自分がしたこともない遊びを、お友達から教わり、自ら学び、伝え合ってやってみる。とっても楽しいですよね。大人になるとこんな楽しいこと、お友達との関わりの嬉しさを忘れがちになりますね。今、この時を大切にしないで、どうしましょうか?! 子ども達が学ぶこと、それは机上だけではないということ。自分の五感を使い、全身を使い、頭で考え、自分で表現してみる。汗だくになれば、砂まみれになれば着替えればいい。制服じゃないんだから。いくらでも。全てにおいて気づくことが、子ども達の生活を守っています。そこから楽しみが始まります。それを確実なものにしてあげる責任が大人に、幼稚園にあります。そしてそれら全てをお与え下さった神様に感謝ですね。手を合わせて祈りましょう。

4月:『安心』

【月目標】
 *礼拝と祈りによって神様とイエス様に出会う。

 *保育者に受け入れられていることを感じ、安心して過ごす。

 *気に入った場所や道具が見つかる。

 *保育者と保護者が信頼関係を築く。

 

 ご入園・後進級おめでとうございます。いよいよ新年度が始まりました。今年度は『平和をともに』の選手代をもって各月の月主題へと下ろしていきます。そして、各々の主題に沿って目標を定めています。昨年度の「平和」に続くのものして、その言葉の内容にどのように添っていくのかを考えながら進めていくのが今年度の大きな目標となります。先ずもって「安心」ですね。
 子ども達にとっても、保護者の皆様にとっても何が安心につながるのでしょうか。当園の教育方針、保育内容をご理解いただき私共にお預け下さっているこの園(その)での安心は、とりもなおさず、神様に守られていることを知り、私たち教職員が子ども達を守り心から受け入れようと思うこと。その都季に教職員と皆様との安心・信頼関係が結ばれるのでしょう。そして、登降園の道々での安全は言うまでもありませんが、園内における怪我、病気に対しての予防を含めて表出する体の有り様。また目に見えにくい心の様。それら全てを教職員が、また保護者の皆様にご協力頂き、子ども達が「幼稚園って楽しい!」「行きたい!」と感じる楽しさや嬉しさとして在る場で、子ども達を受け入れる、発せられるその言葉こそが「安心」へと繋がるのでしょう。

 幼稚園では子ども達の年齢が低い為、子ども達の成長過程には大きな個人差があります。その子、その時、その状態を私たちが確り見極められる為にも、ご家庭との連携は欠かせません。そして当園が小さな幼稚園だからというのではなく、教職員みんなが、クラスを越えて全員の子ども達の名前は勿論、環境・心身の状態・成長等を把握させて頂けるようにと、今年度も各々の情報を交換して参ります。いつも神様のお守りと導きがあることを忘れず、始園式の日には「あ」りがとう。と「お」いのりしましょう。が言えるようにと子ども達と約束しました。皆様それぞれの繋がりの中にいつも神様との出会いとお守りのあることをお覚えください。神様は見えないけれど、何だか「すごい!」と心の支えとして、安心した毎日を送れるようにと願います。

そして何かお気付きの時には、いつでも何でもお話し頂けると大変嬉しく、大人双方の安心に繋がると思います。今年度も保護者の皆様からのご協力を賜り摩す様よろしくお願い申し上げます。