9月 月主題:試行錯誤

月目標:①平和を願い、祈る。

    ② 誘いあったり、相談しながら仲間が広がる。

    ③ 空・星・虫などの自然の変化に興味をもち、発見や探索、試行錯誤をする。

            ④ 生活のリズムを取り戻し、見通しを持って生活する。

 

 長い42日間の夏休みが終わり、子ども達の元気な声が戻ってきました。それぞれにカレンダーを持ちながらやってきた子ども達。二学期初日、それぞれの楽しかった夏休みの思い出を、みんなの前で聞かせていただく十分な時間はありませんでしたので、徐々にお聞きすることに。でも、楽しかったことは、聞かなくても子ども達の方から、嬉しい表情で話してくれるものですね。しかし、楽しいことがあっても、自らの口を開く場合とできない場合があるので、その辺は表情を見て、話したそう!の見えない光線を送ってきてくれたら、是非ぜひ話させてあげたいと思います。それに気付くのが先生達の役目です。二学期も各々のお子さんに寄り添って充実した日々でありたいと思います。

 さて、今月の主題は「試行錯誤」。この言葉に大人は何を連想するのでしょう。平たく言えばpre-preの「やってみよう」になるのですね。まずはその思いを持つこと、いえ、その前に、お子さんの興味関心が何であるのか。日々の育ちの中で、今どんなことを望み、目の前にある手に触れるもの、足に触れるものをどんな風にしようとしているのか。何かをするのに、それは初めて興味を持ったものなのか、今までにも経験していることなのか、経験しているけれど次のステップで何をしたいのか、もう、こんな風に考えていくとお母さんの頭の中はくちゃくちゃになりそうですね。でも、子どもの育ちって毎日がそんな状態で、いつも いつも「試行錯誤」しているのです。繰り返すことで学び、繰り返せば自分でわかる、できることを体得しているのです。子ども達の周りで起こる事、引き起こそうとしている事、それは自身かもしれませんが、お友達を巻き込むことで楽しくなり、あえて気を引く為にお友達に要らぬことをしてしまう場合だってあるのです。大人が考える良い事もあればちょっと困った事だってあるのです。でも、子どもの世界はそんなものです。そして、大人はどのように対応する? すぐに「やめなさい!」「何回言ったらわかるの!」と直ぐに言葉を飛ばさないでください。勿論、迷惑行為を察知したら直ぐに静止が必要です。静止はマナーを学ぶ為に大切ですが、理屈もわからない、なぜそうなるのかの経験もないのに、静止は子どもの体の柔軟性を欠く事になるかもしれません。頭の中で考える思考力や意欲を欠く事になるかもしれません。さあどうしましょう。できるだけ、考えて事をさせてみましょう。初めての事にはちょっとサポートをして挑戦させてみましょう。試行錯誤を繰り返す事は、自身の自信に繋がります。各々のお子さんの年齢・成長に合わせて寛容に見守り(大きな声を出さず)意識的に 心にゆとりの持とうとする二学期で過ごせると嬉しいですね。