10月 月主題:動く

月目標: ① 神様のくださっている力と知恵を合わせて、共に過す。

     ② 生活の遊びの中で、自分の気持ちや考えを表現し、友だちや保育者と伝え

      合う喜びを味わう。               

     ③ いろいろな遊びの中で、体を十分に動かして楽しむ。   

     ④ 気候の変化を体で感じながら、衣服の着脱や休息の調整をしようとする。

 地球上で様々な被害がもたらされ、今なおその爪痕に日々の生活を奪われている方々を覚えて、お祈りいたしましょう。大人はもとより、子ども達もそのことを心に留めながら今置かれている自分の幸せを感謝いたしましょう。神様が下さっている知恵は、自分のためのみにあらず、遠近に関係なく、可視か否かに関係なく「どこででもお祈りできる」というそのことを私たちは知らねばなりませんね。

 さて、日々秋が進み、そぞろ歩く道のどこからか「秋」の香りが届きます。私たちの五感は四季のある日本で、研ぎ澄まされているのではないかと思います。何と幸せなことでしょう。でも、そこには「心」が動いていなければなりません。「心」が動いたならば、次にどのようなステップへと進みたくなるのでしょう。先月の試行錯誤へと繋がるのでしょうか。子ども達は素直に「やってみる」ことへの挑戦を選ぶでしょうね。だって、やってみなければわかりませんし、それが成功か失敗か先の結果につなげるだけの多くの経験をしていませんから。その経験は、いろんな遊びを通すこと、体を十分に動かすこと、その中で自分の気持ちや考えを表現して、友達と共通理解を得てさらなる遊びを構築していくことにより、いろんなことへの理解をし、判断をし、物事の成り立ちを論理的に考えることも出来るようになります。自分のものにする為には、考えて、覚えて、判断すれば「できる」「可能」なことなのです。しかし、このことに至るまでに、遊びの中で問われる大切なことは、非認知能力と言われる意欲・協調性・忍耐力・計画性等々が養われなければ、「うまくいかない」のですね。それぞれが別々に養われていても上手くはいきません。どれもが関連性を持っているのです。というよりも、意欲を出せば協調性も必要になります。協調性を産む為には忍耐も必要でしょう。また一連の行動や遊びを成就させようと思えば、計画性も必要になってきます。これらのことを当園ではどの様にして育もうとしているのか、それは、子ども達がちょっと頑張って乗り越えて欲しいと思う「行事」にあるのです。自由に遊ぶことも大切です。が、「行事」においての取り組みは、同じ場で人のふりを見て自然と養われて行っているのです。また縦の関係を育む日々の保育のあり方も大切なのです。小学校へ行っても中学校へ行っても、いえ、将来の自分の道を決める時にもその能力はしっかりと生かされるに違いないと信じています。自分の道を自分で切り開いていく大切な基礎の基礎を学んでもらっていると思っています。幼児期は、まだ見えない先への大切な日々として動いているのです。