5月  <月主題> 動く

月目標:

 ・聖書のお話にふれ、イエス様に親しみを覚える。

 ・自分の好きな遊びや場所が見つかる。

 ・花や虫などを身近に感じ、心動かしたり、かかわろうとする。

 ・自分の気持ちを身近な人に気づいてもらって過ごす。 

 

新緑の美しい頃となりました。初春の植物の芽吹きに始まり、今、お日様に照らされる輝きのある葉っぱ、薫風に揺れるなだらかな動き、雨によるさらなる成長と広がる躍動感。そのどれもが神様からの「命の息」のおかげです。新入、入園より1ヶ月が経とうとしています。ボツボツ園生活に慣れ、スムーズに日々が過ごせるようになってくるこの頃のゴールデンウィークは、心がホッと落ち着く時が与えられると同時に、せっかく少し慣れてきたのに、またもどらないかな?と思ってしまう私たちにとっては微妙な時期になります。でも、今年の花組さんの多くはこの場に慣れているのか、当園のみではなく他園との情報交換の中でも、とにかく3歳児が落ち着いているという年回りのようです。それぞれの子ども達の生活環境が異なるのに、年回り?で捉える時、私たちは1年間のカリキュラムの中でその様子を受けて、しっかり日々の教育・保育をなし得ていかねばと考えています。

 さて、神様の業を感じながらの日々が始まっています。そのことの場を一つ捉えてみても、子ども達はしっかり心を体を動かしているのですね。桜の後の実、緑から赤に変化していること、拾ってチェリーケーキを作るとか。ミミズ、晴天の中で干からびたのを見つけていのちの息がなくなっていることに気づき、かわいそうと思いつつ土の中へ。お散歩を通して、京都以外から来られている方々と触れ、日本を世界を感じて質問に答えたり、また神様の天地創造で水と土に分けられた水中の生き物にも触れ、いのちをつなぐ餌を上げて、自分がしてあげたいことをする喜びを感じたり、お母さんが作ってくださるお料理にも気持ちを広げたりと子ども達が織りなす行動を一つ一つ通して、その心が伝わってきます。また大人がそのことをどのように受けるのか、またどのような投げかけをするのかにより、子ども達の心や体が動いてきます。今般、小学校で「道徳」が教科に導入されました。とても難しいですね。小学校では既に様々な個々の価値観が固定しているでしょう。先生の評価は文言でとあります。確固とした答えのない中での取り組みを慮ります。が、この幼児期に見えないものを信じるところから人への信頼・感謝が生まれ、その心が全ての道徳に繋がるのではないかと考えます。初めての集団の経験を通して、自分で感あげられる、判断できる価値観を培ってあげられればと思います。