8月:『団欒』

【月目標】

 *平和を考え、願い、共に祈り、平和に過ごす。

 *保育者や友だち、家族とゆったり過ごす。

 *さまざまな人や環境に出会い、いろいろなことを経験する。

 

 いよいよ夏休み!! さぁ、海へ、山への今年の夏の計画はいかがでしょうか。様々な事故や災難に遭われた方のことを覚え、祈りながら、どうか充実した楽しい日々を元気にお過ごしください。今月は特に「命」を考える月ですね。

 梅雨明けを迎え、真夏に突入。蝉しぐれが目覚まし代わりになり、命ある生き物たちが、空中を飛び回り、子孫繁栄に向けて活発な活動を繰り広げています。この一学期に、幼稚園では様々な生き物を飼ってきました、実際に子ども達が命と向き合うことのできる大切な場面です。私たちは、毎日・毎回、命に向かい合う日々を過ごしていますが、この園で育ちあう子ども達はなんと幸せなことかと思います。自画自賛ではありませんが、この幼児期に生き物と関われることができる場や機会があることの重要性、それが将来的に、その人の心に響く大切な人間性へとつながる、また、自分の心の養いとして豊かな人間へと導かれるということが、様々な研究で指し示されているそうです。人間としての基本的な心の育ち、探求心、自分で飼いたいと思う持続料、自分の命が守られていることを、自分が手を施すことでそのことを実感し、だから、初めに手を下した以上は、最後まで面倒を見て、その命を守ること。小さな 小さな命の行きを入れてもらった ちってゃな虫たちにも、その大切なものがあることを学び取ります。今回の実習生の中には、いまだかつてカエルを見たことも触ったこともないという学生がおり、少々驚きました。しかし、今まで育った環境によって出くわしたことがないということならばそれは歪めません。しかし、少なくとも私たちのように、毎日子ども達と接しているこの職業を選ぶにおいて、全く知らないでは先が思いやられます。先生がどのようにそれを受け入れ、生き物と接するのか、とても大切な人的環境だからです。絵本の活用とともに、この長い夏休みには、ゆったりとした多種多様な自然体験をさせてあげてほしいと思います。テーマパークの楽しくなるもの、特に緑組は宿題のない唯一最後の夏休みです。兄姉がおられるとなかなか同じようにはできないかもしれませんが、ご家族お揃いで、団欒につながるような温かな時をお持ちください。昨今では、ご家族が揃ってのお食事風景も失われつつあります。意識的にそのような場を作ることも大切でしょうね。